昨年の今日は「令和」の一日目でした。
新元号「令和」が4月に発表されてから日本中でこの話題で持ちきりでしたが、一転今年は新型コロナウイルスに関する情報で溢れ、介護事業者の中にも感染者が出現し始めたことが報道されるようになってしまいました。
最近の介護保険制度では、地域包括ケアが声高に言われるようになり、様々な在宅サービスが展開されるようになりましたが、市中で今のような強力な感染症が蔓延し始めると、在宅サービスに携わる職員や事業所の対応は苦労を超え危機的なものがあります。訪問、通所や短期間の入所等ご利用者の為にサービスを提供し続けたい反面、自身が感染症に罹患し周囲に拡散してしまう恐れがあります。目に見えない相手=ウイルスと戦うのは、多少の感染予防の鎧では防ぎようがありません。
ソーシャルディスタンスやステイホーム、在宅ワークでは介護サービスの提供は不可能です。
晴天の中、さわやかな風を受けて泳ぐこいのぼりも今年は寂しそうに見えます。
一日も早い感染症の終息を期待します。
令和2年5月1日
麻機園 園長 秋山 通